函館ストーリー「一人、市電で…」
冬の函館を、僕は一人で旅をしていた。
雪に埋もれた函館は、太陽の光を浴びキラキラと輝いている。
JR函館駅前から、市電に乗り「青柳町」へ…
ここは石川啄木が、生涯で一番幸せに暮らした町だ。
《函館の 青柳町こそ かなしけれ 友の恋歌 矢ぐるまの花》
この句には、啄木の想いが込められているのだろう。
僕は、啄木の足跡をめぐり歩きながら、再び市電へ乗り込んだ。
気がつくと…
僕の斜め前のシートに、熱心に本を読んでいる女性が座っていた。
「何を読んでいるのだろう?どんな本だろう?」
電車が動き出す時、彼女が読む本の表紙が見えた。
その本は、僕のポケットにある石川啄木の「一握の砂」だった。
「彼女も一人旅で、啄木の足跡をめぐり歩いていたのだろうか?」
彼女が下車する時に、僕も一緒に降りて彼女に声を掛けてみよう。
旅は、まだ始まったばかりなのだから…。
おー!^^
返信削除啄木の足跡を辿る一人旅とは、カッコイイなぁ♪
市電で、出会いもあって
思い切って行動してみる!素晴らしい
引き寄せだねー^^
降りたあと、2人はどんな盛り上がりをみせるのか
想像してニヤニヤニヤ^^
きっと、同じ本を持っているというだけで
距離は一気に縮まるのだろうなぁ^^
オトナで、なんともステキな函館市ストーリー!
あー、旅がしたい!!(笑)
ぴいなつちゃん
返信削除実際に僕は函館で啄木の足跡を辿ったことがある!
その時に、一人で見て回っている人が何人か居たよ。
それも若い人で、男性も女性も居た。
やがて八幡坂で、またその人達を見かけたりしたな(笑)
函館の観光スポットは狭いから、そういう事があるよ。
そんな思い出から、このストーリーが生まれたのだ。
こんばんは♪
返信削除石川啄木さんが、幸福に暮らした町なのですね✨
矢車菊のお花が、あちこちに咲いていたのですね🎵
啄木さんのこと興味深いです‼️
らんらんみらん🌸
美蘭さん
返信削除石川啄木は宮沢賢治の先輩ですが、宮沢賢治ほど岩手県に固執しておらず、「死ぬときは函館で死にたい!」と言うほど、函館が好きでした。
それは、波乱万丈の人生の中、函館での生活は新しい友人ができ、仕事もあり、奥さんと一緒に暮らしていたからです。
函館大火により、啄木は奥さんや友人と別れ、一人札幌へと向かいます。
しかし、明治の女であった奥さんは、啄木の意思を尊重し、函館に立派な墓を作り、一族全員が函館の地で眠っています。
石川啄木にとって、函館は青春であり、一番幸せな時間を過ごした場所でもあったのです。
僕が下車するときに、偶然に彼女も一緒に降りてきた。
返信削除僕は彼女に声をかけた。
というバージョンだったら
どうなるかな~?
らんらんみらん🌸
美蘭さん
返信削除なるほど~!
そういうバージョンもありですね。
そちらは、ぴいなつ先生にお任せしましょう。
きっと可愛らしく仕上げてくれますよ(^o^)
ぴいなつ先生♪
返信削除お願いいたします🌸
楽しみにしてます!
らんらんみらん
おそくなりましたーっ!
返信削除わあ!ワクワクする展開ですね^^
しばらく、お待ちくださいませ♪♪♪
ふふふ