11月末に、函館に行ってきました!
ベイエリアでは、「はこだてクリスマスファンタジー」の予行演習が行われており
クリスマスツリーが輝き、赤レンガ倉庫周辺は一足早いクリスマスの雰囲気で賑やかに
輝いていました。
そんな光景を楽しんでいたら、こんなストーリが浮かんだので形にしてみました。

 

函館ストーリー「天使がいる街」

 

白い雪が舞い散る夜のベイエリア…

七財橋からライトアップに輝くベイエリアが目に眩しい

12/1~はこだてクリスマスファンタジーが始まった

歩道を飾るイルミネイションが輝いている

私は にぎわう人込みにひとりたたずむ

 

ふりむくと こぼれそうな笑顔 寄り添う恋人達

今の私には全てがまぶしくて見られないの

だって映画のワンシーンと同じだもの

 

あの人は 本当に私を愛してくれているのでしょうか?

お願い! 強がりの奥に隠れた「わたし」に気付いて

どうか教えて 天使さん

冬の函館に迷い込んださみしげな私を救ってほしい

 

いつからかな?

弱さを閉じ込めて 強がっている自分に気がついた

素直な気持ち見失いかけた 私がいる

 

幼い頃の夢 懐かしいアルバム 記憶が眠る引き出し

明日の私に伝えよう 大切な思い出を

 

サンタさん どうか教えて

月のように姿を変える「わたし」を受け止めてください

本当に私は 自由になれるでしょうか?

冬の空に飛び立てない不器用な白鳥のように 私の心が嘆く

 

願いって いつか叶いますか?

自分の事も愛せない「わたし」でも幸せになれますか?

祈りは海を超えて あの人の住む空に届きますか?

 

どうか教えてください 聞かせてください

白い雪が舞い散る夜に 私はただずんでいます

一人旅ならここ 

そう決めてやって来た函館で 私はクリスマスツリーに祈る

 

1800の鐘の音を合図に

クリスマスツリーが点灯し 花火が打ち上がる

同じタイミングで スマホが鳴り響く

周りの歓声に負けない 力強いアラーム音

「ごめん 愛している」

 

冬の函館に迷い込んださみしげな私に

天使が愛の言葉を優しくささやく

 

「うん 今ね 函館に居るの」

そう言って赤レンガ倉庫をふり返る

見上げると 赤レンガ倉庫の壁をサンタさんが登っている

きっとサンタさんは シャイなのだ

 

「少し早いけど メリークリスマス!」

私は サンタさんの背中に感謝の言葉を伝えた