函館ストーリー「湯の川、桜風、そして君」
湯の川温泉の足湯に、僕たちは並んで座っていた。
春の風が、桜の花びらをさらっていく。
彼女は、湯に足を浸しながら、静かに空を見上げていた。
「桜って、散るときがいちばん綺麗だね」
彼女の言葉に、僕は少しだけ胸が締めつけられる。
湯気の向こうに、函館の街がぼんやりと霞んでいた。
その景色の中で、僕たちは何も言わず、ただ時間を共有していた。
やがて彼女が、そっと僕の手に触れた。
そのぬくもりは、桜風よりもやさしくて、春の湯よりもあたたかかった。
あとがき…
湯の川の春は、言葉よりも静かなぬくもりで満ちていた。
散る桜の中で、彼女の手の温度だけが、ずっと消えずに残っていた。
まぁー🌸
返信削除はらはらと散る🌸
手の温もりと温泉♨️
いいですね(⌒0⌒)/~~
美蘭さん
返信削除今ごろ、春の函館ストーリーが出てきて、すみません(;^_^A
校正と編集が遅くなり、更新が遅れました。
春の函館を感じてもらえたら、嬉しいです。