函館ストーリー「春の霧と、手紙と、君」
元町の坂道に、春の霧がゆっくりと降りてくる。
その朝、僕は旧函館区公会堂の前で、彼女から一通の手紙を受け取った。
「読んでから、答えを聞かせてね」
彼女はそう言って、霧の中へと歩いていった。
手紙には、彼女の好きな場所が綴られていた。
赤レンガ倉庫、立待岬、そして、五稜郭の桜。
どれも僕たちが一緒に歩いた場所だった。
最後に、こう書かれていた。
「春の函館は、あなたと歩くと、少しだけ永遠に近づく気がするの」
僕は手紙を胸にしまい、霧の向こうへと歩き出した。
彼女の姿はもう見えないけれど、春の匂いが、確かにそこに残っていた。
春の霧は、すべてをぼかしてしまうけれど、彼女の言葉だけは、はっきりと胸に残った。
手紙に綴られた場所の記憶は、今も僕の足元をそっと照らしている。
あとがき…
この物語は、少し静かな余韻と、手紙というモチーフを通して、記憶と春の情景を結びつけています。
霧の中に浮かぶ記憶と、手紙に込められた想い、そして彼女という存在が、春の函館の空気とともに静かに結ばれていく――そんな詩的な響きを意識しました。

謎めいていて、それでいて
返信削除春の霧のように、
しっとりとしていますね。
そのとき、どんな花の香りがしたでしょうか✨✨✨✨
美蘭さん
返信削除旧函館市公会堂の前には、元町公園があり、僕のお気に入りの場所です!
函館山を背にしているので、早朝などは朝もやがかかったり、日中は霧が出ます。
植物もたくさんあり、春はスズランやバラ、桜などが楽しめます。
この物語ではライラックの花の香りがするでしょうね(^_^ゞ
霧の中に消えていった彼女
返信削除手紙を胸に、霧の中へと向かう彼
ふたりの確かな記憶や想いが
霧の中で刻まれていく、、、
このあと、、、
ふたりは、、、
霧の中で、、、
ふふふ
ぴいなつちゃん
返信削除霧というのは幻想的な現象であり、春の匂いを残して
霧の中へと消えていった彼女はどこへ?
ミステリアスは雰囲気が漂うのも、旧函館区公会堂がある
この場所だからこそと言えるでしょう。
しかし…
この後の二人の展開を想像してムフフとなっているようですが
このあたりには大人のホテルはありません!
さて、ぴいなつちゃん何を想像したのでしょうね(*°∀°)=3