私が、子供の頃…

と言っても、かなり小さい頃だが、七夕の日の夕方に笹の葉を持ち歌いながら近所をまわってお菓子などを貰った記憶がある!

それは小学校の低学年の頃の事で、いつの間にかそんな行事も無くなってしまった。

車の往来が激しくなり、危ないという理由からだと大人になって知った。 

  「たけ~に たんざく たなばたまつり おおいに いわおう ローソク いっぽん ちょうだいな!」

  ↑こんな歌を唄いながら、各家をまわるのだ。

今では唯一、函館に、この七夕の行事(ロウソクもらい)が残っている。

当時は、笹の葉と小さな提灯を持って歩いていた。

駄菓子屋で夏になると、この提灯を売っていて中にロウソクの火を灯すのだ。

私の家ではお盆は夕方に墓参りに行くので、小さい頃はこの提灯を手に持ち親の後を歩いて付いて行ったものだった。 

やがてロウソクは危ないとかなんとかとなり、提灯を持たなくなったので訪ねた家々では、ロウソクの代わりにお菓子や小銭をくれるようになった。

まさしく、日本版の「ハロウイン」である!

この行事、起源は「青森ねぶた」だと言われている。

青森では昭和初期まで「ねぶたっこ見てくれ!」と子どもたちが小さなねぶたを見せに、家々をまわって歩き、そこでロウソクを貰うという習慣があった。

ねぶたは、昔は七夕の行事だったのだ!

昔のねぶたはロウソクで照らしていて、それが津軽海峡を渡って函館に伝わり変化して根づいたのが、函館の七夕行事「ロウソクもらい」だと言われている。

函館では、戦後まで「ねぶた」が運行されていたという。