そして 私は旅に出た。

旅といっても 気ままな一人旅…

女一人の ひとり旅。


夜明けまでに しがらみを全部捨てて 私は家を出た。

一人旅ならココと決めていた 函館の街。

私は 美しい景色を写真ではなく 見たままを詩に書きとめた。


やがて詩を書くことは 私の願いへと繋がるだろう。

「私は この街で再生し再び立ち上がるのだ」

口笛を風にのせて 私は坂道を歩き出した。