函館ストーリー「冬はつとめて」
彼女は、一人カウンターで熱燗を飲んでいた。
熱々のお酒を口に近づけると、酒気が目にしみた。
先月に別れた彼は、冬はいつも熱燗を飲んでいた。
そして、飲むたびに熱燗や日本酒の美味しさを説いた。
「旅をするなら、北の街がいい…」
そう自分に言い聞かせて、彼女は函館にやって来た。
お酒は、これで2本目だった。
口を近づけると、酒気がジーンとしみた。
そしてホロリと、静かに涙が頬を落ちた。
その向うには、同じくらい静かな雪が降っていた。
まるで異空間にでも建つような「箱館クリオネ文筆堂」
そんな世界観をイメージに、古書店でお気に入りの本を探すように、楽しんで下さい!
熱燗って、オトナな感じがするよねぇ
返信削除《酒気が目にしみる》だなんて
なんともせつないし、オトナっぽい表現だなぁ〜
彼を忘れたくて函館に旅してきたのに
彼がすきだった熱燗をのむ彼女が
いじらしいよね
でもさ、きっと、このときさ
彼は彼で、ひとり熱燗のんでそうだよ
で、泣いてるんだよ別々にねー。
と、妄想がふくらんでいくストーリーですわね^^
涙と同じくらい雪が静かに降るなんて表現!
さすがクリオネ先生ですわ!!^^
ぴいなつちゃん
返信削除そうだね、日本酒でしかも熱燗…
確かに大人な感じだね。
でも、熱燗は日本海とか北国が似合うね!
ハハハッ!
深読みしているね(笑)
想像に任せますよ、ぴいなつ先生。
寒い冬に熱燗 温まりそうですね♪
返信削除「酒気」は「しゅき」でいいのかなぁ。
演歌が似合いそうですね!
美蘭さん
返信削除「お酒はぬるめの燗がいい…♪」と
八代亜紀の舟歌が有名ですかね。
寒い冬、熱燗、日本海…
これだけで演歌になります(笑)
「酒気」は「しゅき」と読み、「酒のにおい」
という意味ですね。
「酒気おび運転」で、ニュースにありますが。
ちなみに、僕は熱燗が苦手です(笑)