函館のアレコレを紹介する、「ポチッと函館!」です。

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「夕やけ小やけの赤とんぼ…♪」 

おなじみの童謡『赤とんぼ』が生まれたのは、今から80年以上前になる。 

元々は詩として発表されて、その6年後に曲が付いたという。 

かつて、歌詞の「負われて見たのは いつの日か」をめぐって論争が起きた事があった。 

誰の背に“負われていた”のか? 

これには、母親説が多かったのだが… 

後に作詞者の三木露風が真相を明かしている。 

《函館のトラピスト修道院で赤とんぼを見て、幼い自分を背負っていた子守娘を思い出した》

と、言っているのだ。 

この歌は… 

「詩と曲がマッチし母親や郷里を懐かしむ気持ちにさせる…」と人気が高い! 


その先の随筆は… 

家で頼んだ子守娘がいた。 

その娘が、私を負うていた。 

西の山の上に、夕焼していた。 

草の廣場に、赤とんぼが飛んでいた。 

それを負われてゐる私は見た。 

そのことをおぼえている。

(略)

大分大きくなったので、子守娘は、里へ歸った。 

ちらと聞いたのは、嫁に行ったということである。 

「十五で姐やは嫁に行き お里のたよりも絶えはてた」

 

“ねえや”が 実の姉のことではなかったことに驚く。