僕には いくつか超えなければならない事がある。

そうすることが必要なのだ。


僕はいま 函館にいる。

もう一度 自分自身と向き合いたくて ここに来たのだ。


「大丈夫 急ぐ旅ではないし 急いでもいない」

そう言葉にして 僕は時計を外しバックにしまった。


僕は 言えない恋の行き先を 心に抱きしめた。

「あなたが僕にとって大切な人であることが 僕にはよく分かる」


たった一言を交わすのに ずいぶん苦労した。

あなたに嫌われたくないから…


今度 出会うとき僕の本当の気持ちを伝えよう。

きっと あなたに届くと 僕は信じている。


元町の教会を横に眺め 僕は坂道を下りベイエリアへと向かった。