数年前の函館での話し…


僕は、函館山で夜景を楽しんだ後、八幡坂を下りラッキーピエロ・ベイエリア本店に立ち寄り、テイクアウトでチャイニーズチキンバーガーとスプリングロールを注文し、やきとり弁当を買おうとスグ隣のハセストに行くと、店の前に1台のタクシーが停まっていた。

店に入ると、タクシーの運転手さんが笑顔で店の人と楽しそうに話をしている。

そして、僕の方を見た運転手さんが「お客さん、観光の人?」と聞いてきたので、「ハイ!」と答えた。

今度は店の人が、「お客さん、やきとり弁当?」と聞くので、これまた「ハイ!」と答える。

また運転手さんが、「お客さん、GLAYは好き?」と聞いてくるので、「ハイ!好きです。今回はGLAYの聖地巡りに来て、さっき隣のラッピで注文して来ました」と答えた。

運転手さんがニッコリしながら、「今日、TERUが帰って来たんだよ!俺が空港から駅まで乗せて来てね、まったくTERUがよ~」と、まるで子供か孫が里帰りしてきたかのように喜んでいた。

「他の連中はどうした?と聞いたら、TERUのお母さんの体調が悪くてよ、TERUが函館に着いたらお母さんの具合は良くなったそうだけど、それでもTAKUROたちも見舞いに函館に向かっているそうだ。まったく、あいつらはよ~」とタクシーの運転手さんは目を細めて、店内に響き渡るほどの大声で話をしてくれた。

店の人も、ウンウンと大きく頷きながら、僕にやきとり弁当を渡しながら、「これ、サービス!良かったら飲んで」とコアップガラナをくれた。


函館の人にとってGLAYは、地元のスターでありながらも、自分の家族のような感じなのだろう。

函館では、誰もが目を細めて、嬉しそうに楽しそうにGLAYの話をしてくる。

そんな温かい人情が魅力の街、函館は

GLAYのふるさとだ。