イーハトーヴ海岸
「イーハトーヴ」とは、宮沢賢治のふるさとを示し、岩手県の愛称のように使われている事が多いが、『注文の多い料理店』の序文にあるように、“著者の心象中に、この様な情景をもって実在したドリームランドとしての日本岩手県である”と示され、本来は「ドリームランド」を意味するものであると思う。
「イーハトーヴ」は、確かに岩手県からの発想だが、正確には岩手県を超えた地域も含まれており、『ポラーノの広場』には、「イーハトーヴ海岸」という地域が出てくる。
「主人公・レオーノキューストは、イーハトーヴ海岸の一番北のサーモの町から南に標本採集の出張を一ヶ月続け、最後は小さな汽船でシオーモの港に着き、そこから汽車でセンダードの市に行きました」とある。
この「イーハトーヴ海岸」こそ、青森県から宮城県までの三陸海岸であり、「サーモ」は青森県八戸市の鮫、「シオーモ」は宮城県の塩釜であり、「センダード」は仙台市がモデルとなっている。
これより先に書かれた『ポランの広場』では、南から北へと主人公が北上する様子が簡潔に書かれているが、この『ポラーノの広場』では、逆に北から南へと下り、その内容も詳細に書かれ変化していく。
この『ポラーノの広場』は、賢治が妹トシたちと八戸の鮫を訪れ2泊した後に書かれている。
賢治さん、妹さんたちとの旅行で
返信削除ひらめきが降りてきたのだろうか?
サーモ、シオーノ、センダードという
名前もステキだよね^^
いつかたどる旅をしてみたいな!!
ぴいなつちゃん
返信削除賢治は、突然降りてくるらしくて(笑)
奇声を発して突然走り出したり…
もの凄いスピードでメモをしたり。
宇宙からの電波を受けているようだと
かつての教え子たちは、言っていたね。
アニメなどに出てくる場所を巡る旅を
聖地巡礼なんて言うけど、小説を巡る旅も
また、楽しからずや、だな。
まだ、読んだことありません。
返信削除でてくる名前が、まるで外国のお話のようですね!
美蘭さん
返信削除「ポラーノの広場」は、読みやすくて好きです!
賢治らしいクセもなく(笑)
ぜひ、一度お読みくださいませ。