函館ストーリー「潮騒のメロディー」
とりあえず、海に行ってみた。
僕は、青いダウンジャケットの襟を立てた。
近くの喫茶店に入り、温かいコーヒーを飲んだ。
こうして、体も、心も、ホッとする事ができた。
「さて…」
僕は、もう一度大森海岸へ行き、彼女へ電話をした。
彼女は、帰宅してスグに留守番電話を知らせるランプに気が付いた。
再生してみると…
留守番電話のメッセージは、波の音から始まった。
それは、彼からだとすぐに分かった。
今夜、聞いた留守番電話の波の音。
それは、昨年2人で行った函館の、潮騒のメロディーだった。
「潮騒のメロディー」
彼は、波の音を、いつもそう言った。
今日、彼は独りで函館へ行っている。
それは、出張という旅だ。
彼女はその夜、何度も「潮騒のメロディー」を聞いて、彼に電話をした。
ふたりの思い出の音を
返信削除留守電に入れるなんて
ステキな彼だね^^
それを、すぐピンとくる彼女もステキだな^^
潮騒のメロディだなんて
ロマンチックな表現ですね!
クリオネ先生^^
冬の海って、寒いだろうけど
夏とは違うロマンを感じるなぁ♪♪♪
ぴいなつちゃん
返信削除2人の思い出の場所や音ってあると思う。
留守電に波の音を入れる、というのは…
いささか古風な感じがするが、函館らしい
かな?ってね(笑)
潮騒のメロディーは、潮騒のメモリーから(^^ゞ