映画「田園に死す」
何とも言えない、哀しい物語である。
救いようのない陰鬱な雰囲気、閉塞感、理想と現実の落差…
合間に挿入される不思議な事象や、不可思議なセットの感じは、あまりにもシュールだ。
視聴者に、投げつけられる様に配置された言葉の数々。
J・A・シーザーの音楽や短歌が効果的にシンクロし、そこに溢れる寺山修司的な演出が素晴らしく、毒々しい色の使い方がさらに効果を増している。
映画は順調に滑り出していき、美術効果と共にその映像美に視聴者は魅了される。
物語が進むに従い、徐々にパラレルワールドに引き込まれていく。
そして、全てが「それは嘘だった」と、転機を迎える。
ここから、現在の自分と過去の自分を対話させるというパラレルワールドを行い、途中までの自分の過去の偽りを自分自身で暴く!
この映画は、寺山修司の最高傑作といえるだろう。
何かしらの表現活動をされている方には、必見な映画である。
ものすごい世界観!!
返信削除ドキドキしちゃう感じだねー
わたしなら何回か観ないと
理解できないかも?(笑)
それにしても兄上の映画鑑賞のジャンルの
幅広さには、いつもながら驚きますわ!^^
おはようございます。
返信削除すごい世界観ですね!!
わたしも理解するには時間がかかりそうです。
ぴいなつちゃん
返信削除僕は3回目でなんとなく分かったかな(^^ゞ
5回目だったかな(笑)
初見だと、途中でやめると思う。
他の作品は、そうだった。
しかし、この作品は頑張って最後まで観たよ!
ワケわからないから、しばらくして観て、また少しでも理解しようとして観て…
映画というより、アングラ演劇的な感じかな?
見る機会ないだろうけど、青森が生んだ奇才・寺山修司を知るには最適な作品です。
美蘭さん
返信削除この作品は、理解するというより感じる!
だと、思います。
僕が好きなシーンは、川を流れるお雛様。
これだけだと、何を言っているか分からないでしょうが、実際にそのシーンを見ると、なんとなく分かります。
絵画的で演劇的な映画ですね。
演劇をやってる人は、必見かもしれません。