『遠野物語』には河童の話が多くある。
・馬を川に引き込もうとして失敗し逆に捕まった話 …。(遠野物語第58)
・河童が婿入りして子供を生ませた話…。(遠野物語第58)
実際に河童の目撃話も多く、赤い顔で口が大きく鳥の鳴くような声を発するという。
まれに早朝などに足跡が見つかる事もあるそうで、昭和初期頃までは頻繁に目撃されている。

かくいう私は、雨上がりの朝早い時間に、カッパの足跡と思われるモノを目撃したことがある!
朝早くカッパ淵に着いた私は、ちょうど霧が出て幻想的な雰囲気の中を、奥へと進んで行くと作業服を着た人が2名ほどいて、何やらやっていた。
「お早うございます!」と声を掛けながら、その側を通り過ぎようとすると…
「お早うございます、観光ですか?」と声を掛けられた。
「ハイ!」と返事をする間もなく、「これ、何の足跡だと思いますか?」と聞かれて見ると、川岸の泥があるところに、得体の知れない小さな足跡があった!
「この辺、猿とかいるんですか?遠野物語にも何やら出てきましたよね?」と答えると…
「カッパですよ!ここ数年、見つからなかったけどね…」
と、答える作業着姿の男性の胸には、【遠野市】と刺繍がされていた。