私の青春時代のアイドルは、沢田聖子だった!
同時期にデビューした一字違いのアイドルもいるが、こちらは本名である。
片や歌謡曲のアイドル、此方ニューミュージックのアイドルで、キチンと棲み分けされていた。
擦れきれるほど何度も聴いたレコード、歌詞の一語一句を書き写したノート…
そして、この季節にピッタリの歌があった。
「遠い街に憧れて」沢田聖子


この部屋がイヤになった訳でもないのに
ここから出て行こうかなんて
この家が嫌いになった訳でもないのに
ひとりで生きていこうかなんて
思ってみても出来ない事ぐらい
自分が一番わかっているのに
何でもひとりでやれるような気がして
ひとり暮らしの寂しさも知らないくせに
学校がイヤになった訳でもないのに
何となく働いてみたいなんて
毎日が退屈すぎるわけでもないのに
何て一日は長いのだろう
誰かに この気持ち聞いてもらいたくて
大空向かって叫んでみれば
季節はずれの風が笑顔こぼし言った
そんな時を誰でも歩いているんだと…