函館ストーリー「悲しみは、苦しさに似ている」
「話があるの!」
と、彼女に連れられてやってきた、BEER BAR 山下。
彼女は、そっとつぶやくように僕に別れを告げた。
やがて長い沈黙を打ち破るように、彼女のグラスの氷が音を立てた。
その音を合図に、彼女が席を立った。
十字街にあるBEER BAR 山下は、昭和初期の洋品店を改装した店だった。
当時の雰囲気を残すバーで、僕はギネスの苦みに顔をしかめた。
まるで異空間にでも建つような「箱館クリオネ文筆堂」
そんな世界観をイメージに、古書店でお気に入りの本を探すように、楽しんで下さい!
今も残っているバーなのですね。
返信削除断られる方も辛いけれど、
別れを告げる彼女もツラいことでしたね。
BEER BAR 山下
返信削除名前からしても、
なんだかドラマがうまれそうな雰囲気
グラスの氷の音が、席を立つ合図だなんて、すてきな描写だなぁ
ギネスの苦味は、いつも以上だったのだろうなぁ
そして、彼の心はギネス色だったのだろうねぇ
でも、きっと
帰り道、彼女も泣いたんだろうね
美蘭さん
返信削除前回、函館に行った時に尋ねたら休みでした。
イギリスのパブみたいなお店ですね。
函館はアメリカンテイストの店が多いと思いますが。
別れには、さまざまな形があると思うのです。
ぴいなつちゃん
返信削除イギリス風パブって感じかな?
80~90年代の、あの感じかな。
いや、もっと古いか?
ドラマや映画のロケに使われそうな雰囲気だよな。
ちなみに、カリベビはアメリカンテイスト。
作風もブリティッシュな感じにしました(^^ゞ