その世界観は賢治の心の中を表し、ビジュアル化は不可能といわれた幻想第4次の銀河空間を完全劇画化した作品。

場面進行、セリフ、ナレーションなど、ほとんどが原作通りである！

ただし、原作の人間世界は、ますむら・ひろし独特の猫キャラに置き換えられている。

初期原稿の「ブルカニロ博士編」も併せて収録されていて、初期原稿と最終原稿の2つの銀河鉄道の夜を楽しむことができる贅沢な一冊。

かつて、《宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を読むならこの本が一番だ！》と、絶賛された作品である！

私が、銀河鉄道の夜を初めて最後まで読み理解したのが、この本であり『私家版銀河鉄道の夜』は、この本からインスパイアされた。

BOOKOFFでも売っているので、銀河鉄道の夜に興味を持たれた方は、この作品をご覧になるのが一番良いと思います。