花巻農学校で教師をしていた宮沢賢治はよく「今日はBUSHで一杯やりましょうか?」と、花巻にある老舗のそば屋「やぶ屋」に同じ学校の先生や友人たちをよく誘った。

このお店のメニューで賢治が好きでよく頼んだのが「天ぷらそば」で、一杯飲みながらにぎやかに楽しく会話を楽しんだという。

一杯飲んで天ぷらそばを食べる…

この一杯は、ビールや酒でなく実は「サイダー」だったというのが賢治らしいエピソード。

このように、そばとサイダーのセットは宮沢賢治だけでなく、一緒に訪れた友人たちも同じで、酒を飲みながらではなくサイダーを飲みながら楽しく会話を重ねたそうで、当時の流行だったと思われる。
ちなみに、賢治が「BUSH(ぶっしゅ)」と呼んだのは、店名が「やぶ屋」なので「藪(やぶ)=BUSH(ぶっしゅ)」と言ったそうです。


※宮沢賢治が花巻農学校教師時代に足繁く通ったのが、大正12年創業の老舗のそば屋「やぶ屋・花巻総本店」で、今でも宮沢賢治が食べた同じ天ぷらそばとサイダーをセットで楽しむことができます。