水のようにつめたいすきとおる風が
柏の枯れ葉をさらさら鳴らし 
岩手山の銀の冠には
雲の影がくっきり黒く 
うつっている日でした 

(宮澤賢治『狼森と笊森、盗森』より)


激しい風の音が聞こえる…。 

足元に広がるのは雲間からのぞくイーハトーヴの大地。 

イーハトーヴを吹き抜ける風は 

まるで自分が風や雲になったように、天空から地上へ降下する。 

風に乗って、どこまでも… 

鳥のようにイーハトーヴの大地を巡ってみよう。