子供の頃、親に連れられて行った銭湯の入口に『噴水型ジュース販売機』があった。 

上にある透明容器の中にオレンジ色の液体が噴水のように湧き出ていて、見ているだけで楽しく飲みたくなったものだった。 

噴水型ジュース販売機

お金を入れると、白いカップが「カタン」と落ちて、シャーッとオレンジジュースが注がれる。 

もちろん果汁なんて入っていなくて、かすかにオレンジの匂いがしたものだった。 

ところが肝心の噴水だが… 

実はジュースではなく、美味しく見せる演出だったと知った時はかなりショックを受けた。 

子供の頃は、このジュースが落ちてくるのだと、そう信じていました…。