こちらは、「ぴいなつ作品」です!ぴいなつちゃんの作品を紹介しています。


今回は、ぴいなつちゃんが書いた「函館ストーリー」をお楽しみ下さい!

ぴいなつちゃんが描く世界観は、プラトニックなファンタジーです。

とても初めて書いた物語とは思えない素敵な仕上がりですよ。

ぴいなつちゃんが撮影した画像も含まれていますので、ぴいなつワールドを思う存分

お楽しみ下さい!


 函館ストーリー「100%コットン」

 

突然のスコールに雨宿りした元町公園で女の子と出会った。

出会いはまったく作られたドラマのように…。

「コレ…、よかったら着ます?わたしって雨女みたいで()だから、いつも持ち歩いてて…」

そういって彼女は、照れくさそうに差し出した。

「あっ、ありがとう。いいの?」

彼女がくれた白のTシャツをお互いに背を向けあって着替えた。

Hanesの白いTシャツだった。 

元町公園から雨上がりの空を2人で眺めた。

眩しいほど、空が青かった。

風が季節を連れてくるように…

光の流れを感じとれそうな、そんな気がした。

「あ!ダブルレインボー!」

「え?」

「ほら!虹がふたつ!これってね、すっごく珍しいの…

いままでがんばってきたことへの卒業と未来を祝福してくれてるってサインなんだって!

すごい!すご~い!写真とらなきゃ!」

虹を見た、もっとよく見ようとしたら薄く消えていたけど2人で見たんだ。

音もなく温かく甘い匂いがする7月の午後だった… 

無邪気にはしゃぐ彼女の横顔を見ていたら…

僕のなかにある、からまった記憶の糸が少しずつ、ほどけていく気がした。

《どこかで会ったことがあるような…》

「あ!あのときの

「ふふふ、やっと気づいた?」

1年前に、僕らは同じ元町公園で出会っていた…

お互い、一人旅で、やはり突然のスコールで。

100COTTONよ!」

彼女はそう言って、Tシャツの裾を掴み明るく笑う。

そして僕の新しい恋は、ハッピーエンドから始まったんだ。

[END]

原案:クリオネ 創作:ぴいなつ


いかがでしたか?
今回のテーマは「再開」です。
再び出会って、恋が始まる!という意味です。

ぴいなつちゃん曰く…
《記憶の糸にはコットンの糸とのダブルミーニングでもある》
との事でした。
どうです、素敵な意味合いだと思いませんか?
だから、ラストのセリフ100COTTONよ!」がシンクロとなり意味を持つのですね。

これからも、ぴいなつちゃんには素敵なストーリーを書いてもらいましょう!
もちろん、ここ【ぴいなつチャンネル】にて、紹介いたします。