妻が亡くなった。

些細なことで妻を怒鳴ってしまった事が、最後の別れとなってしまった夫は、生きる気力を失う。

娘は、夫の浮気相手の若い女が妊娠したことを知らされ、都会から実家に戻ってくる。 

そんな時、父娘の前に真っ黒に日焼けした金髪の女の子が現れる。 

故人から生前に頼まれていたことがあるというのだが…。

 

タイトルからすれば、葬儀後の49日法要のレシピ?と思うかもしれないが、このレシピとは、食事のレシピではなく自分が亡くなったらこうしてほしい!という願望とも言えるレシピだと思う。 

本の内容を簡単に言えば、亡くなった妻の四十九日に大宴会を企画する家族の話だ。 

ドラマや映画にもなり話題となったが、そこでカットされた部分がこの本の中にある。 

読みやすく一気に読了してしまうが、一度読み終わってから再度また読み直すと、一度目では気づかなかったそれぞれの登場人物の気持ちがよく理解できるだろう。 

絶対に、再読して欲しい本だ! 

自分自身が忙しく追い込まれてどうにも出来なくてもがいているとき、そんな時こそこの本を読んでもらいたい、自分の死後に残された人のために何ができるのか?と本気で考えるきっかけになるだろう。

この本は、少し泣けて、爽やかに感動して、ちょっと笑ってしまう、そんな物語だ。